手紙

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

「戦火の中へ」という韓国映画をご存知でしょうか?

時代は朝鮮戦争の真っ只中。

韓国軍の最後の砦となった洛東江を死守するため、
浦項に駐留していた部隊に招集がかかります。
そのため、戦略上の要地である浦項女子中学校の守備は
学徒兵として徴兵されたジャンボム少年以下、
銃もろくにつかったことのない71名の学徒兵の手にゆだねられます。

迫りくる北朝鮮軍766部隊。
ジャンボム達は砦である浦項女子中学校を守りきる事はできるのか。
といった内容です。

これは実際に朝鮮戦争で学徒兵として戦い、
命を落としたイ・ウグン少年の遺体から
発見された手紙をもとに作られた映画のようです。

16歳で戦地へ行き、戦わなければならなかった朝鮮戦争の悲惨さ。
同じ言葉を話す同族同士が争いあう悲劇。

映画でもジャンボム少年が母親に宛てた手紙を書くシーンがあるのですが、
手紙の全文はなかったので、本日は映画のモデルとなった
イ・ウグン少年の母親に宛てた手紙を紹介したいと思います。

   お母さん
   僕は人を殺しました。
   それも石垣一つ隔てて。
   10数人はいたでしょう。
   僕は特攻隊員と共に手榴弾という恐ろしい爆発兵器を投げて
   一瞬にして殺してしまいました。
   今この手紙を書いている瞬間も耳の中は恐ろしい轟音に満ちています。
   お母さん
   敵は脚がちぎれ、
   腕がちぎれていました。
   あまりにも酷い死に方でした。
   いくら敵とはいえ、
   彼らも同じ人間だと思うと、
   それも同じ言葉と同じ血を分けた同族だと思うと、
   胸が詰まり、重くなります。
   お母さん
   なぜ戦争をしなければならないのですか?
   僕は怖くなります。
   今、僕の隣にはたくさんの学友が、
  

   死を待っているかのように敵が襲いかかってくるのを待ち、
   熱い日差しの下でうつ伏せになっています。
   敵は沈黙を守っています。
   いつまた襲ってくるか分かりません。
   敵兵はとてもたくさんいます。
   僕たちはたったの71人です。
   これからどうなるかと思うと恐ろしいです。
   お母さん
   もしかすると僕は、今日死ぬかもしれません。
   あの大勢の敵が黙って退散するようには思えないからです。
   死ぬのが怖いのではなく、
   お母さんにも兄弟にも、もう会えないと思うと恐ろしくなるんです。
   早く戦争が終わって、
   お母さんの胸に抱かれたいです。
   お母さん
   僕は必ず生きて、お母さんのもとに帰ります。
   サンチュ包みが食べたいです。
   冷たい小さな泉で歯がしびれるほど
   冷たい水を思いきり飲みたいです。
   ああ!奴らが近づいてきます。
   また書きます。
   お母さん、さようなら!さようなら!
   いや、"さようなら"じゃありません。
   また書きますから・・・。
   それでは・・・。


16歳の少年が書いたとは思えないくらい、
衝撃的な内容です。


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