背中で語る

みなさん、ご訪問ありがとうございます。

待ちに待った井上雄彦さんの
「バガボンド 34巻」が出ました。

約2年間の沈黙から
再び動き出した武蔵と小次郎。

この34巻で、特に印象に残った場面があります。

再び強い者を求め、旅を始めた武蔵。
休憩をとっていた寺で、
武蔵と同じように旅をする者と出会います。

空腹の武蔵に、その男は親切に
自分の握り飯をひとつ分けてあげます。

世間話をしていると、男は吉岡拳法の一門であり、
拳法の息子である、清十郎、伝七郎を斬り、
更に門下70名を斬り殺して、
吉岡一門を潰えさせた宮本武蔵の
仇討の旅をしていることが判明していきます。


素性を悟られる前に
その場を立ち去ろうとする武蔵。

立ち去る武蔵を見ていた男が、
こいつこそが探し求めていた復讐相手だと気付き、
武蔵に襲い掛かりますが、
武蔵の返り討ちにあって絶命します。


吉岡一門の男を斬った武蔵は、
男からもらった握り飯を吐き出してしまいます。


印象に残ったのはこの場面です。


男の親切に対して、命を奪ってしまうと言う
あだで返してしまった武蔵の感情の葛藤が、
握り飯を吐き出してしまったのだと思っていました。


しかし、武蔵が嘔吐する前のコマでは、
武蔵の後ろ姿が描かれています。


この場面は、後ろ姿は、何を表現しているのだろう?
と不思議に思っていたのですが、
よくよく見ると、この後ろ姿から、
武蔵の手が顔付近にあるような雰囲気に見えるのです。


正解かどうかは分からないのですが、
武蔵は感情の高ぶりで嘔吐したのではなく、
自分の意思で吐いたのではないかと思うのです。

武蔵の後ろ姿は、それを表現しているのではないのでしょうか?


つまり、あの後ろ姿は、
口の中に指を突っ込んで吐きだそうとしている姿だと、
私は推測するのです。



あえて武蔵の正面を描くのではなく、
後ろ姿で、無理やり吐きだそうとしている姿を表現するところは
やはり井上さんのなせる技ではないでしょうか?


でも、もしかしたら、吐くのを
こらえようとしている後ろ姿なのかもしれません。

井上さんに聞いてみたい。




バガボンド(34) (モーニング KC)
講談社
2012-10-23
井上 雄彦

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